不思議大好き店長もんぶぅです。
今回は、バリ島の暦について、お話をしたいと思います。

日本の暦はなんでしょう?そうですね、西暦ですね。
でも、神事・祭事などで旧暦(太陰暦)を使うことがありますが、現代生活ではほとんど西暦しか使っていませんね。

バリ島では、なんと3つの暦があるんです。

まずは、西暦。これは世界共通の暦なので通常の生活、ビジネスなどはすべて西暦を使っています。
ただ、日付の書き方が日本とちょっと違います。
日本では「2010年9月8日」と、年・月・日の順番で日付を書きますが、バリ島を含むインドネシアでは「8,09,2010」と、日・月・年の順番で書きます。時々、年を省略して「8.9.10」なんて書くこともありますので、気をつけてください。

西暦以外にある2つの暦ですが、この暦は神事・祭事に使われます。これは日本と同じですが、宗教行事が生活に密着しているバリ島ですから、この2つの暦も現役で使われています。

1つ目はサコ暦(Saka)。サカ暦とも呼ばれ、インドから伝わってきた暦だそうです。たぶんお釈迦様のシャカから来ている呼び名だと思います。このサコ暦は、月の満ち欠けを基準とした太陰暦で西暦78年(79年という説もある)を元年としています。1年は12ヶ月で、354日か355日、356日になります。月の満ち欠けがきっちり30日ではないので年によって1年の日数が違うそうです。太陽暦の閏年みたいなものですね。

このサコ暦に従う行事としては、ニュピが一番有名です。ニュピは静寂の日とも呼ばれるサコ暦の元旦にあたり、丸一日外出と灯火のしようが禁じられます。旅行者にもこれは適用され、宿泊ホテルから外には出られず、飛行機も緊急着陸やトランジット以外はすべて欠航となります。
また、毎月満月の日(プルナモ・pernama)と暗月の日(ティルム・Tilem)の日、ウブドの人々はお参りを欠かせません。

サコ暦に関係する神事は少ないのですが、もう一つの暦、ウク暦(Wuku・バウコン暦ともいう)は、日々の神事に深く関係しています。
ウク暦は7日を1週間とし、5週(35日)で1月、6か月で1年となる暦です。つまり1年が210日なのです。各村々や家にあるお寺のお祭り、結婚式、火葬式、そのたいろいろな神事はほとんどがこのウク暦に従って行われます。

オダラン
村のお寺のお祭り・オダランもウク暦に沿って行われます。

ウク暦で最大の神事がガルンガンです。ガルンガンとは、世の中の善が悪に打ち勝ったお祝いの日で祖先の霊が家に戻ってくる日と言われています。人々は実家に戻り、村のお寺や家寺を参拝します。日本で言うと、お盆のような行事です。
ペンジョール
ガルンガンが近づくと家々の前にはペンジョールという竹飾りが立てられ、当日は朝から民族衣装を着た住民がお寺の参拝や知人の家を訪問して歩き、バリ島が神々の棲む島であることを実感させられます。

このウク暦ですが、210日で1年です。そのため、お年寄りの中には自分の年齢をウク暦で数えた「オトン」で言う方がいます。
「わしゃ、もう150歳じゃよ・・・」
ひぇ~~~~!って思いますが、ウク暦の1年は西暦の57%ですので、この方85歳ですね。
また「今回のオダランは50年に一度の・・・」なんて言いますが、本当は約30年に一度ですね。

バリ島には、このように西暦、サカ暦、ウク暦と3つの暦がありますが、インドネシアはさらに、イスラム暦や中華暦もあり、カレンダーにはそれぞれの暦に沿った祝日がいっぱい・・・・
「今日は休日だけど何の日?」なんてことが、たくさんありますよ~

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