こんにちは!不思議大好き店長のもんぶぅです。
今日は、ちょっと不思議なバリ島の風習についてお話をします。

ご承知の方も多いと思いますが、バリ島のあるインドネシアは世界最大のイスラム教国家ですが、イスラム教のほかに、キリスト教、仏教、儒教などの信者もたくさんいます。
バリ島は、島民の90%以上がバリ・ヒンドゥー教徒で、日々の生活の中にもその教えが浸透しています。

バリ・ヒンドゥー教には、たくさんの儀式や祭礼がありますが、人に関する祭礼・儀式の中で最も大きくて派手なものはガベン(Ngaben)と呼ばれる火葬式です。あ、バリ・ヒンドゥー教にはカーストがありガベンは平民(スードラ)層の呼び方で、上級層ではプレボン(Plebon)と呼ばれます。(※バリ・ヒンドゥーのカーストについては、また後日・・・)

ヒンドゥー教の教えの中に「輪廻転生」という考え方があり、人は死んでも来世で生まれ変わると信じられています。ですので、死というのは来世への旅立ちで、悲しむものではない、と教えられています。(といっても、やはり身内や親しい人の死は悲しいものですが)
そのため、火葬式・ガベンは盛大に派手に行います。

ガベン(プレボン)は、やっていい日と、悪い日があります。いつ行うかは、マンクーやプタンダと呼ばれる僧侶によって決められます。中には死んでから火葬式を行うまで、何か月とかかる場合もあります。そのため、なくなったらいったん土葬されます。ただし、身分の高い方や僧侶は土葬しない場合もあります。
ガベンの数日前に土葬されていた遺体を掘り起こし、清めの儀式などを経ていよいよガベンの始まりです。

ガベン当日、遺体はバデ(Bade・上級層ではワデWadahと呼ばれます)と呼ばれる、塔に収められます。
このバデも身分によって形状が違い、平民(スードラ)層は1重の屋根をもち、身分が高くなると3~11層の屋根をもつ塔になります。ちなみに僧侶のパデには屋根がありません。

バレ・火葬式の時に使う多重塔
プリアタン村で行われた王族のプレボンの際に使われたワデ

遺体が納められたバデ(ワデ)は、村人たちによって担がれ火葬場(お寺)に運ばれます。このパレードは、大変華やかで、日本人の感覚からすると、とてもお葬式とは思えません。まるで、お祭りのお神輿のような状況です。

バデが火葬場に到着すると遺体はバデから出されプトゥラガン(Putulangan)と呼ばれる、お棺に移されます。このプトゥラガンも身分によっていろいろな形があります。平民階層は獅子や半象半漁、あるいは四角いシンプルなもの。王様は竜、貴族階級は黒い牛、そしてプタンダ(高僧)やマンクー(僧侶)は白い牛と決まっています。

プトゥランガン
プリアタン村の王族の火葬式に使われた黒牛のプトゥランガン

遺体をおさめたプトゥラガンは、遺体を運んできたバデやお供え物などと一緒に火が付けられ、大勢の観衆が見守る中、火葬が行われます。この、お寺までのパレードや火葬の様子は誰でも見ることができ、観光に来られた外国人もやく見物しています。

こんな派手で盛大な火葬式ですが、やはり掛かるお金は大変なものがあります。お金持ちの人なら、すぐに火葬式が行えるのですが、そんなに蓄えのない一般の人は、遺体を土葬しておき、お金が貯まったら火葬式を行います。といっても、一軒の家で火葬式を出すのは大変。そのため、3年や5年に一度、村で合同の火葬式を行います。

2008年7月にウブドの王族(先代の王様)のプレボン(ガベン)がありました。先代のウブドの王様ということで、過去最大規模と言われ、世界中からプレスも集まり(ウブド村内にプレスセンターができたのですよ)、観客も数万人規模のものでした。この時、同時にウブド村の合同ガベンも行われ60数体の遺体が火葬されたそうです。

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こんな不思議な風習がいまでもしっかり残っているバリ島ウブド。
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