こんにちは!
男性向けジャムウショップ「エムズジャムウマーケット」の不思議店長です。
今日はバリ島の犬事情についてお話しましょう。
バリ島のウブドを訪れた方はご存知かと思いますが、ウブドの道路には犬がたくさんいます。
暑い日中は車の陰や、木の下などで、ぐでっと寝ていて、涼しい夕方から夜にかけて、餌をあさったり通行人に吠えています。
ちょっと暗い路地などに入ったら、数匹の犬に取り囲まれて、すごく怖かったという体験をされた方もいるかもしれません。
「ウブドってなんて野犬が多い所なんだろう・・・?」
と、思われた方も多いと思いますが、実はこれは間違い。
ウブドにはほとんど野犬はいないのです。
では、あの犬たちは・・・?
じつは、ほとんどの犬が飼い犬なんです。
ウブドに限らずバリ島の人は結構犬を飼うのが好きです。
ただし、日本のようにペットとしてではなく、番犬として飼っています。
餌もちゃんとやるのではなく、人間の食べ残しや、調理ででたくず野菜、鶏の骨などを投げ与えるという感じです。
そして、犬たちを放し飼いにしています。
犬の扱いは愛犬家や動物愛護団体が見たら、思わずクレームをつけたくなるほどひどい扱いです。
そんな環境の中でも、犬たちは立派に生きて番犬として、誰かが家の前を通りかかると吠えまくるのです。
特に、なぜか犬たちはジャワ島出身の方によく吠えます。
これはジャワ島の方はほとんどイスラム教徒であり、イスラム教は「犬は不浄の生き物」と教えているので、ジャワ島の方の多くが犬を怖がっているためと思われます。
また、いろいろな匂いが衣服に染みついている、ゴミ集めのおじさんたちにも良く吠えています。
そんな、バリ島の犬たちですが最近少しずつ住環境が変わってきました。
在住の外国人の影響だと思いますが犬をペットとしてかわいがるバリの方が増えてきました。
そのため、これまでバリ島ではあまり見られなかった、室内犬やレトリバーなどの大型犬を見るようになりました。
そのような海外の血統書が付いている犬を飼うのは、どうもお金持ちのステータスらしく、マダムやお手伝いさんと思われる方が、犬を散歩させているのを時々みかけます。
また、ここ10年くらいの間にバリ中にひろがり、バリ州政府も対応に苦慮している狂犬病の影響もあります。
バリ島全域には50万頭の犬がいますが、ほとんどの犬は狂犬病の予防接種を受けていません。
さらに、放し飼いが多いため、あっという間に狂犬病が広がり、年間数10人の方が狂犬病で亡くなっています。
そのため、バリ州は島内すべての犬たちに狂犬病の予防接種を行ったり、野良犬の捕獲を勧めています。
人々は飼い犬に首輪をしたり、狂犬病の予防接種をさたり、敷地内から出さないようにして、自分たちの飼い犬が捕獲されないようにしています。
このように、少しづつではありますが、危険な放し飼いの犬が減ってきているバリ島ウブドですが、まだまだ放し飼いの犬がたくさんいます。
バリ島に来た時、犬に出会っても、迂闊に近づいたり、触ったりすることはしないよう、ご注意ください。
また、万一犬に噛まれたら、直ちに病院に行って、適切な治療を受けてください。
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