こんにちは。男性用ジャムウショップ・エムズジャムウマーケットの不思議店長です。
今日は、最近ウブドで見なくなったワルテルについてお話します。
ワルテル(Wartel)とは、「ワルン(Warung)」と「テレホン(Telepon)」がくっついた言葉で「電話ワルン」と和訳すればいいのでしょうか?
つまり、電話をかけることができるワルンです。
ほんの十年くらい前までは、ウブドで電話機があるところと言えば、大きなホテルか役場、大きな会社ぐらいでした。もちろん、公衆電話もありません。電話がない家の人や、旅行者などに電話を貸すワルンがこのワルテルです。
特に、海外通話をする旅行者に重宝がられていたそうです。
しかし、最近このワルテルはほとんど姿を見せなくなりました。写真のような看板は上がっているのですが、実際にワルテルとして商売しているところは、ほとんどないでしょう。
その理由は携帯電話です。
実は、バリ島の家庭の固定電話普及率は低いのです。特に、ウブドの回線増設は不可能と言われています。これは、電話会社の交換機が容量不足で、新たな交換機を増設するにはかなりの設備投資が必要だからです。
多額な設備投資が必要な固定電話より、携帯電話の人気の方が今は高いのです。
住民のほとんどの方が携帯電話を持つようになった今、ワルテルを利用する人は少なくなり、だんだんとワルテルは閉店していったのです。
そして、ワルテルに代わって増えてきたのが、携帯電話機やさん。
日本とは違い、インドネシアの携帯電話はプリペイド方式です。今日本でも話題のフリーSIMです。(っていうか、日本以外のほとんどの国がフリーSIMなんですけどね)
電話機本体は安いもので25万Rp、中古品なら10万Rpくらいで売られています。
電話機本体を購入したら、SIMカードを購入して、携帯電話にセットすればすぐ通話ができるようになります。
通話料は、プルサと言われるカードを購入し、そこに書かれている16桁の番号を携帯電話に入力するプリペイド方式。通話料も複数ある電話会社が競ってキャンペーンを行っているので、かなりお安いです。(同じ電話会社同士なら、何時間しゃべっても1000Rpとか・・・)
日本と同じように、小学生、中学生も携帯電話を持っている、これが今のバリ島の状況です。
ワルテルという、独特の商売がなくなっていくのは少しさみしいのですが、これも時代の流れなんですね