コブラXなど精力剤系ジャムウには多くのハーブ、薬草が使われています。

 

その中でも「ヨヒンベ」というハーブは、ほとんどの精力剤系ジャムウに使われる、大変メジャーな薬草です。

 

今回はこのヨヒンベとは、どのようなものかについて解説します。

 

 

ヨヒンベとは、アフリカ原産のアカネ科の植物で、その根や葉には催淫作用があると古くから知られており、ヨーロッパやアフリカでは、昔から媚薬として用いられてきました。

 

ヨヒンベの催淫作用の源は、その植物に含まれる「ヨヒンビン」というアルカロイド(有機化合物)です。

 

ヨヒンビンには、血管と交感神経に作用する「α受容体拮抗薬」としてのパワーがあるそうです。

 

受容体拮抗薬というちょっと専門的な言葉が出てきましたが、簡単に言うと、人体の外界や体内から発せられる刺激に対応した人体反応を抑える薬と理解してください。

 

花粉症でたとえると、杉の花粉が鼻の粘膜に接触した時、これを異物として排除するために鼻水やくしゃみが出ますが、この反応を抑える薬が受容体拮抗薬というものです。

 

ヨヒンビンのα受容体拮抗薬としてのパワーとして、血管に作用するα1拮抗遮断作用と交感神経に作用するα2拮抗遮断作用の2つの作用があります。

 

まず、一つ目の血管に作用するα1受容体遮断作用について説明します。

男性は性的刺激を受けると、脳から勃起信号が出ます。この信号により、陰茎周辺の血管が拡張し、陰茎海綿体に血液が流れ込み、陰茎が勃起します。

血管拡張という刺激により、拡張を抑えようとする受容体の動きがあり、これにより勃起は収まっていくのですが、この拡張を抑える受容体の働きを阻害するのがα1受容体遮断作用です。

この作用によって、一旦拡張した血管は収縮せず、長時間にわたり陰茎海綿体に血液が流れ込み、勃起状態が続くのです。

 

二つ目の交感神経に作用するα2受容体遮断作用についてです。

先ほど性的刺激を受けると脳から勃起信号が出ると説明しましたが、この性的刺激により同時に勃起を収める信号も脳から出ます。

α2受容体遮断作用はこの勃起を収める信号の発信を阻害する作用です。

つまり、いつまでも勃起し続けろという信号しか出なくなるので、これもまた勃起状態が長時間続くことになります。

 

文献によりますと、ヨヒンビンは、血管に作用するα1受容体遮断作用より交感神経に作用するα2受容体遮断作用の方がより強く発現するそうです。

また、神経に作用するので、ストレスや緊張などによる心因性のED・勃起不全の解消に効果があるそうです。

 

ヨヒンビンは、ハーブであるヨヒンベから抽出した化合物です。

コブラXには、ヨヒンビンそのものではなく、植物のヨヒンベが配合されていますので、上記のような現象が起こりうる可能性はありますが、あくまでハーブですから、必ず起こると言ったわけではありません。
ご注意願います。