ヨウ素は、精力回復に効果がある!
時々、ネットでこのような記事を見かけます。
本当に、ヨウ素は精力回復に役立つのでしょうか?
ヨウ素というのは原子記号53の元素でフッ素などと共にハロゲン元素の仲間と言われております。
ヨウ素をアルコールに溶かしたものは「ヨードチンキ」とか「ヨーチン」とよばれ、病院などで消毒液として使われています。
また、ヨウ素デンプン反応と言って、ヨウ素はデンプンと結合すると藍色に変色する特性を生かし、化学分析に使われます。
小学校の頃、科学の実験でこのヨウ素デンプン反応をやったことがある方もいると思います。
昔から、消毒液などで使われているヨウ素ですが、実は医薬用外劇薬の一つでもあります。
そのため、ヨーチンは最近あまり使われなくなったと聞いています。
さて、このヨウ素なんですが、甲状腺ホルモンと大変密接な関係があります。
体内に取り込まれたヨウ素は、首の部分にある甲状腺という分泌器官に蓄積されます。
甲状腺ではヨウ素を原料に甲状腺ホルモンというホルモンが分泌されます。
甲状腺ホルモンは全身の細胞に作用して、代謝を活性化させます。
代謝の活性とはどういう事かというと、簡単に言うと細胞がエネルギーを取りこみ、活用するのを促進させるという事です。
つまり、いくら良質のエネルギーを取りこんでも、甲状腺ホルモンの働きが悪いと、そのエネルギーが有効か供養されないという事です。
そのため、甲状腺ホルモンの分泌が不足すると、体温調整がうまくいかなくなったり、臓器の働きが悪くなったり、新陳代謝が鈍くなったりするそうです。
さて、人体にとって大切な元素であるヨウ素ですが、男性の精力には関係してくるのでしょうか?
確かに、ネットなどで調べると、「ヨウ素は精力向上、精力回復に必要である」という記事が沢山ありますが、その根拠というのはあまり書かれていません。
が、調べていくと、どうも新陳代謝や細胞の活性化にそのヒントがありそうです。
男性の精力は、精巣で作られる精子や男性ホルモンの分泌量に深い関わり合いがあります。
簡単に行ってしまうと、精力を向上させるには精子の製造量を増やせばよいという事です。
精子の製造量を増やすには、細胞の働きを活性化させる必要があります。
また、新陳代謝が活発になると細胞内にたまった老廃物(毒素)の排出もスムーズになり、免疫力も上がると言われています。
免疫力が向上することにより、ストレスなどによるED・勃起不全も解消するそうです。
そこで、ヨウ素の出番です。
ヨウ素をしっかり取ることにより、甲状腺ホルモンの分泌を促進させ、細胞の活性化、新陳代謝の促進を図り、結果として精力が向上するという事だそうです。
このように、ヨウ素は精力向上に役立つという事がわかりました。
では、ヨウ素を取るにはどのようにしたらいいのでしょうか?
ここで一つ注意点があります。
ヨウ素ですが、消化器官から血液中に取り込まれたヨウ素は甲状腺にたまりますが、余分に取ったヨウ素もどんどん甲状腺に溜まってしまうそうです。
そうなると、甲状腺のトラブルが発生します。
不足しても障害が出るヨウ素ですがとり過ぎてもいけないそうです。
さて、ヨウ素を簡単に取ろうと思ったら、海藻を食べるのが良いと言われています。
ヨウ素は海水中に沢山含有され、海藻はそのヨウ素をため込む性質があります。
つまり、わかめや昆布と言った海藻はヨウ素を豊富に含んでいるそうです。
日本人は昔から海藻を食べる習慣があります。
日常の食事で、バランスよく食物を取っていれば、ヨウ素不足になる事はないそうです。
肉類ばかり、ファーストフードばかりといった、アンバランスな食事ではなく、肉も野菜も魚も海藻もバランスよく摂る食事さえ心がけていれば、取り立てて気を使わなくても、ヨウ素はしっかり取得できるそうです。
[contentblock id=1]