早漏防止のための治療薬
早漏予防のための治療薬は、あまり効果がないと言われてきましたが、抗うつ剤の一種であるSSRIに早漏防止効果があることが、近年わかり、SSRIのなかでも、副作用の少ないダポキセチン(Dapoxetine)は早漏予防薬としてヨーロッパの一部の国で認可販売されています。
このページでは、早漏防止効果があると言われるSSRIと、昔からハーブティーとして使われてきた西洋弟切草について、ご紹介いたします。
早漏防止治療薬としてのSSRIについて
SSRIとは、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」と言われる、抗うつ剤の一種です。
この薬剤は興奮を鎮め、精神を落ち着かせる脳内物質セロトニンを増やす効果があり、うつ症状、病気としての不安感の改善を目指すための薬剤です。
数ある抗うつ剤の中でも、副作用が少なく、一般的に処方されている薬剤だそうです。
このSSRIは、興奮をおさえる効果があるため、性的興奮も抑えて射精に至る時間も長くなるということで、早漏を防止する効果があると言われています。
SSRIには、セルトラリンやフルオキセチンと、多くの種類の薬剤がありますが、その中でも特に副作用が少ないと言われているダポキセチン(Dapoxisetine)は、早漏予防の治療薬として、ヨーロッパの一部地域で認可販売されています。
特に有名なのがJANSSEN-CILAG社のプリリジー(Priligy)という薬で、個人輸入により日本でも購入している方もいると聞きます。
このSSRIによる早漏防止は、いくつもの国の研究機関によりその効果が証明されており、特にプリリジーは、「射精に至る時間が通常の2~3倍長くなる」という研究成果も発表されています。
早漏で悩まれている方には、夢のような薬ですが、もともとは抗うつ剤でもあり、少ないとはいえ、
- 攻撃性の増加
- 激高しやすくなる
- 食欲不振
- 体重の増加、あるいは減少
- 性欲異常
といった、副作用も報告されており、医師の指導のもと使用すべきであると、警告が出されています。
早漏防止効果があるハーブ、西洋弟切草
西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)は、英名セント・ジョンズ・ワート(St.John's Wort)と言われる、黄色い花を咲かせる根茎性の多年草です。
野生では、北アメリカ、ヨーロッパ、トルコ、ロシア、インド、中国などひろいエリアに自生しています。
聖ヨハネの日(6月24日)ごろまでに花が咲き、伝統的にその日に収穫されるので「セント・ジョーンズ・ワート」とヨーロッパでは呼ばれています。
古くからハーブティーとして愛飲されており、人工妊娠中絶薬、抗炎症剤、消毒剤として使われてきましたが、毒性もあり、毒草としてリストアップしている地域もあるそうです。
現代医学では、うつ病や不安障害の処置として用いられることもあります。
軽度から中程度のうつに対して有効と言われ、抗うつ剤より副作用が少ないとされていますが一方で効果は無いという研究発表もされています。
抗うつ剤としての効果として、SSRIと同様に脳内物質セロトニンの再吸収を阻害する効果があることから、ダポキセチンと同じように早漏防止効果もあるという研究成果も発表されています。
効果があるかどうかは、いまだ確定されていませんが、ハーブとして昔から飲まれていた薬草ですので、薬剤に比べ副作用は少なく、安心して試せる早漏防止薬と言えるかもしれません。
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