心因性EDとは
EDには、いろいろなタイプのものがありますが、ここでは心因性EDについて説明します。
心因性EDとは、身体機能には全く異常がないのに、心理的な要因によって満足な勃起状態が得られない、EDです。
その心理的な要因には、主に性交渉に対するプレッシャーや、過去の性体験や幼少期のトラウマ、また日常生活のストレスなどが考えられます。
心因性EDは、勃起メカニズムの中でも、副交感神経から発信される信号に異常がでます。
そのため、陰茎海綿体や脊髄、血管などに全く異常がなくても、満足な勃起が得られません。
心理的な要因のため、解決までには時間がかかったり、決定的な治療薬もないのが現状ですが、ちょっとしたきっかけやカウンセリングで完治してしまう事もあります。
完治までに時間がかかる事もありますが、あきらめずに根気よく治療をするのが一番だと思います。
性行為のプレッシャーによるED
特に、まじめタイプの男性に多いEDが性行為のプレッシャーによるEDです。
男性として、自分が性行為をリードしなくてはいけない、女性を喜ばせなくてはいけない、子孫を残さなくてはいけない、SEXをうまくやらなくてはいけない・・・などと言った、使命感や義務感が性交にに対して焦りを生み、それがプレッシャーとなって、満足な勃起が得られない事があります。
さらに、根がまじめな男性は、このようなプレッシャーにより一度でも勃起不全になると、「次も勃起しなかったらどうしよう」という不安が募り、ますますプレッシャーが強くなる、負のスパイラルに陥ってしまいます。
このようなタイプのEDは、何かのきっかけで、性交渉がうまく行ったり、パートナーに褒められたりすると、簡単に完治してしまう事があります。また、カウンセリングも非常に有効な治療法とも言われています。
深く考えずに、リラックスして性交渉を楽しむ気構えが大事ですね。
青年層に多い誤った知識によるED
SEX経験が少ない、青年層で誤った知識が元にあるEDが見受けられます。
現代はインターネットやAVにより、多くの性知識が得られますが、その中には誤った知識もおおくあります。
SEX経験が少ない青年層は、そのような誤った知識をうのみにしてしまい、実体験とのギャップからSEXに対する嫌悪感やプレッシャーに発展しEDとなる事があるのです。
たとえば、AVなどで男優さんは長時間SEXをし、女優さんは何度もオーガズムに達しますが、それらはAV特有の演出も多々あるのです。
しかし、経験の少ない青年層はSEXとは、あのようなものだと理解し、自分も長時間SEXをしなくては、何度もパートナーがオーガズムに達するようにしなくてはいけないと、思い込み、それがプレッシャーとなるようです。
このような事が原因のEDは、SEX経験が増えていったり、先輩たちとの会話の中から、自分の知識の間違いに気付き、自然と治っていく事が多いそうです。
トラウマによるED
若いころ、SEXのパートナーから、侮辱された、あるいは、SEXでの失敗があると、深層心理の中にSEXに対するプレッシャーが残り、トラウマとなり、EDとなる例があるそうです。
また、幼少期に受けた性的暴力や、性的な体験などが、トラウマとなって、大人になってSEXに対する恐怖心や嫌悪感が出てしまいEDとなる事もあるそうです。
このようなトラウマは、人間の深層心理に深く刻み込まれてしまうので、簡単には取り除けません。
長い時間をかけて、専門のカウンセラーや医師による治療が必要となります。
ストレスによるED
日常生活や仕事のストレスがEDに結び付く事もあります。
ストレスを抱えると、交感神経が常に興奮状態となります。
交感神経が興奮していると、勃起信号を発信する副交感神経は、活動を休止してしまうため、勃起信号が発信できなくなり、結果としてEDとなります。
このストレスは受け続けていると、常に交感神経が興奮するため、自律神経に異常をきたし、EDだけではなく、異常な発汗や体温上昇など様々な障害に発展する可能性もあります。
旅行や趣味など、たまには気分転換を図り、ストレスをためない生活を目指しましょう。
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