加齢臭を防ぐ3つのポイント
加齢臭とは、加齢とともに発生する独特の体臭です。
特に、中高年齢層になると顕著に発生するため「おやじ臭」とも言われ、中高年男性の悩みのタネにもなっています。
皮脂に含まれるバイミトオレイン酸という脂肪酸が皮膚表面に常在する雑菌により分解・酸化され発生するノネナールという物質が加齢臭の原因で、特に中高年齢層になるとノネナールの発生が増えてしまうため、中高年独特の体臭と言われています。
このページでは、悩みの種加齢臭を防ぐ3つのポイントについて説明します。
加齢臭の原因
加齢臭を防ぐポイントを説明する前に、加齢臭の原因であるノネナールが加齢と主に増えていくのか、その原因をおさらいしてみます。
まず、加齢臭の原因であるノネナールは、皮脂に含まれるバイミトオレイン酸が原料です。
中高年になり、運動不足や脂分の多い食事をとることにより、体内に脂質が溜まるようになり、皮脂の分泌量が増えてきます。
それにより、ノネナールの原料であるバイミトオレイン酸の分泌も増加します。
バイミトオレイン酸は、そのままではノネナールに変化する事はありません。
皮膚表面にいる雑菌により酸化・分解することにより、ノネナールに変化するのです。
加齢による抗酸化力の低下により、酸化作用が増加し、よりノネナールの発生が増えてきます。
また、ノネナールは原料が脂質なので皮膚表面にべったりと貼りつき、ちょっと拭ったくらいでは取れません。
若いころでしたら、新陳代謝が活発なので、古くなった角質とともに、発生したノネナールが廃棄されるのですが、新陳代謝が落ちた中高齢者は、なかなかノネナールの廃棄ができなくなるそうです。
- ポイント1)食生活の改善
- 加齢臭防止のポイント1は、食生活の改善です。
加齢臭の原因でも説明しましたように、肉中心の脂っこい食事は、体内に脂質を増やす原因となります。
若いころでしたら、運動や活発な新陳代謝で脂っこい食事をしても体内に脂質が溜まることはなかったかもしれませんが、
運動量や新陳代謝が落ちた中高年齢層では、脂っこい食事は加齢臭の原因となります。
それまでの肉中心の食事から、野菜や魚中心のあっさりした食事に変えていきましょう。
また、飲酒や喫煙も体内に脂質をため込む要因だそうです。
飲酒、喫煙もほどほどにセーブする事が大切ですね。 - ポイント2)適度な運動
- 適度な運動は、健康な体を作り、抗酸力も増加します。
運動により、健康な体を維持することにより、抗酸化力も増加し、バイミトオレイン酸がノネナールに変化する事を防ぎます。
そして新陳代謝も活発化し、皮膚表面にこびりついたノネナールの排除も可能になるでしょう。
さらに、体内にたまった脂質を消化・削減する事もできます。
また、適度な運動によるストレスの解消も抗酸化力の向上、新陳代謝の活性化につながり、健康になると同時に加齢臭の発生も抑えられるでしょう。 - ポイント3)清潔な体
- ノネナールが発生してしまったら、早めに除去しましょう。
ノネナールは、脂質が材料の物質ですから、簡単に洗い落とせません。
べっとりと脂のように皮膚表面にこびりついています。
このひつこいノネナールを除去するには、水やタオルで拭っただけではだめで、石鹸を使いしっかりと洗い流さなくてはいけません。
一般的な石鹸よりも、肌にやさしくまた、肌の健康を維持するジャムウ・デオドラントソープなどがいいかと思います。
特に、ノネナールが発生しやすい場所が、耳の後ろや首筋、腋の下などです。
このような場所を重点的に、毎日しっかりと洗う事で、加齢臭を抑えることが出来ると思います。