精力増強に役立つ特におすすめな食材・生薬のまとめ
精力増強のため、多くの食材や植物、動物が漢方の生薬として試されてきました。
中には「強い」「効果がありそう」というイメージだけで使われてきた物もありますが、科学的に精力増強、滋養強壮に効果があるとされているものもあります。
漢方で有名なのは、朝鮮人参、オットセイ、マムシ、サソリなどですが、食材でよく聞くのは、亜鉛が豊富な牡蠣、すっぽん、ウナギ、にんにく、生姜などですよね?
こちらでは、数ある精力増強の食材や生薬材料の中でも有名なものをピックアップして紹介していきます。
まずは精力の増強に関係のある食材ランキング!
精力を上げる食事って、牡蠣、うなぎの蒲焼や焼き肉など、どうしても特殊な食材を想像してしまいますよね?
確かに、そう言った食事は精力を上げる成分「亜鉛」が多く含まれるので、精力アップは期待できます。
しかし、消化にエネルギーを使いますので、胃腸に負担が掛かり精力を低下させてしまう事もあります。
意外と世間一般で言われていることが、逆の効果になってしまう事もあるのです。
そんな中、精力増強に役立つ食べ物には「えっ!こんな物が?」と驚かれるようなものもあります。
まず精力の増強に役立つ食材4つをランキング形式で紹介します。
食材ランキングその1-チョコレート
甘いお菓子の代表といえば、「チョコレート」子供たちは大好きですね?
実は、このチョコレートにも精力増強パワーがあるのです。
チョコレートの原料はカカオ。
カカオは中央アメリカから南アメリカの熱帯地区を原産とし、標高300m程度の丘陵地帯に自生する植物です。
長さ15~30cm、直径8~10cmでラグビーボールのような形をし、幹から直接ぶら下がって成長します。
実の中には20~60個のアーモンドのような形をしたタネがあり、これがカカオ豆となります。
このカカオ豆、実が付いた状態で1週間程度発酵させ、焙煎をし、種皮と胚芽を取り除いてすりつぶし、カカオマスと呼ばれるペースト状のものにします。
カカオマスには、約55%の脂肪分(ココアバター)があり、圧搾してココアバターを絞り出した残りを粉末にしたのがココアパウダーとなります。
このココアパウダーにお湯、砂糖、ミルクなどを加えると、ホット飲料のココアになります。
また、カカオマスに砂糖、練乳などを加えよく混ぜて固めたものがチョコレートとなります。
実際市販されているチョコレートは、食べやすくするために植物性オイルや香料などを加え、バラエティーに富んだ味や香りが付いた商品となっています。
このカカオは大変栄養価の高い食品で、多くの栄養素を含んでおります。
カカオの学名にも使われている「チオブロマ」という言葉は「神様の食べ物」と言う意味で、古代メキシコ・アステカの国では、貴族、王族しか食べる事を許されなかったそうです。
このカカオをたっぷり使ったチョコレートは、カカオの豊富な栄養素がたっぷり詰まっています。
まず、カルシウム、マグネシウム、亜鉛と言ったミネラルが豊富に含まれています。
そして、カカオポリフェノールという、素晴らしい栄養素が注目されています。
カカオポリフェノールには活性酸素の働きを抑える力があり、「動脈硬化の予防」「がん予防」「抗ストレス」「アレルギーやリウマチ改善」などの効果が期待されています。
さらに、カカオポリフェノールには、精神の活性化の力があり、チョコレートを食べることにより軽い興奮状態にもなるそうです。
このような素晴らしい栄養素を内に秘めたチョコレートには、精力向上のパワーも期待できるのです。
バレンタインデーに、好きな人にチョコレートを贈る習慣も、意外と精力増強のパワーがあるからチョコレートを贈る、と言う事からきているのかもしれませんね?
食材ランキングその2-チーズ
チーズは牛、水牛、羊、山羊などからとれたミルクを原料にして、凝固や発酵などの加工をして作られた乳製品です。
昔から高い栄養価が知られていた家畜のミルクの保存性、運搬性を向上させるためにミルクから水分を抜いたものがチーズの始まりと言われています。
ミルクにレンネット(凝乳酵素)や酢、レモン汁などを加えると、フワフワの白い塊と上澄みの水分(乳清、ホエー)に分かれます。
この白い塊をカード(凝乳)と呼び、絞るなどしてさらに水分を抜いたものがフレッシュチーズというチーズの元です。
このフレッシュチーズを熟成したり、乳酸菌やカビの力で発酵させたり、加温、加圧などをして保存性を高めながら独特の風味や味などを加えていろいろな種類のチーズとなります。
チーズには原料となるミルクにある栄養素と、チーズに加工するうえで、できてきた栄養素が混じり合い、ミルクそのままより高い栄養素が含まれていると言われています。
チーズには、脂質が豊富に含まれており、さらにこの脂質を効率的に燃やすビタミンB2も沢山含まれているので、チーズを食べることによりエネルギー代謝が活発になり体の細胞が活性化されます。
また、体に吸収されやすい形のカルシウムやたんぱく質も豊富で、育ち盛りのお子様などには最高の食材だと言えます。
そして、発酵により乳酸菌も沢山含まれ、この乳酸菌の力で整腸作用や善玉菌の活性化も期待できます。
チーズにはがPEA(フェニルエチルアミン)という脳内で各所に信号を伝達する神経伝達物質が多量に含まれています。
このPEAは、人が恋をした瞬間、脳内に大量分泌されるものです。
PEAが脳内に分泌されると、快楽物質であるドーパミンの濃度が向上し、とても高揚した気分になるので、PEAは天然の惚れ薬ホルモンと呼ばれています。
チーズには、このPEAがチョコレートの10倍以上は含まれているそうで、他の高い栄養素とともに、摂取する事で精力の増強が充分期待できると思います。
食材ランキングその3-ゴマ
日本の食卓にはもうおなじみのゴマ。
このゴマは栄養バランスが取れた大変すぐれた食材です。
ゴマはアフリカあるいはインドが原産と言われている、ゴマ科ゴマ属の一年草で、からの中に入った種子を食用とします。
種子は生のままでは硬く、香も良くないので、炒ったゴマを食用としています。
ただし、炒っただけですとまだ種皮は固く、消化されにくいので、擦ったりペースト状にして食べるのが良いと言われています。
ゴマは種皮の色で黒ゴマ・白ゴマ・金ゴマの分けられますが、栄養価には変わりがないそうです。
ゴマは、カルシウム、マグネシウム、鉄、りん、亜鉛などのミネラルが大変多いそうです。
また、タンパク質、食物繊維、ビタミン類も多く、大変栄養バランスが取れた食物です。
脂質も多いのですが脂質の80%がオレイン酸やリノール酸と言った不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールの活躍を助けると言われています。
また、セサミン、セサモリン、セサミノール、セサモールと言った、抗酸化物質・ゴマグリナンも多く含まれ、この物質により、がんの原因と言われる活性酸素の減少と、老化防止が期待できるそうです。
さらに、ゴマに含まれるトリプトファン、ビタミンB6は精神安定に不可欠な神経伝達物質セトロニンの原料となり、ストレス緩和、イライラの抑制にも役立つと言われています。
この優れた食材ゴマですが、注目したいのがミネラル類の充実度です。
特に、マグネシウムや亜鉛は精子製造に欠かせないミネラルと言われており、それらミネラルや栄養素を豊富に含むゴマは、精力増強パワーを秘めていると言えるでしょう。
食材ランキングその4-ショウガ
ショウガ( 生姜 )は、熱帯アジア原産のショウガ科の多年草。
多くの料理に使われ、その効果は体温の上昇、殺菌、消化吸収の活性化など。
特に殺菌と食欲不振の改善の効果が高いので、お寿司などの生ものに添えられたり、風邪をひきそうな時のショウガ湯に使われたりと、食べる医学の代表的な食材です。
これらショウガの素晴らしい効果を生んでいるのがシンゲロールと言う成分です。
シンゲロールは新鮮なショウガに含まれる有機化合物で辛味成分でもあります。
シンゲロールには、血行を改善したり、活性化する力や、吐き気、頭痛を緩和する力があります。
また、生姜を加熱乾燥させるとシンゲロールが変化してショウガオールという物質になります。
このショウガオールも辛味成分でその辛さはシンゲロールより強いので、加熱・乾燥させたショウガはより一層辛味が増すわけです。
ショウガは、古来より漢方の生薬として使われています。
- 発汗作用
- 体内の毒素を排出するデトックス効果
- 健胃作用
- 食欲の活性化
- 殺菌作用
- 体内の抗菌力向上
- 興奮作用・強壮作用
- 特にショウガを蒸して乾燥させた乾姜(カンキョウ)で、期待される効果
精力増強の食材としてショウガを見た場合、もっとも期待できるのが血行の改善です。
精力増強系ジャムウの場合、体内の血行を改善して、精力増強を図るのが目的ですから、ほとんどのジャムウにはショウガ、特に興奮作用・強壮作用も期待できる乾姜が入っております。
つまり、生姜は精力増強の基本となる食材であるともいえるのです。
精力増強で有名な食材
すっぽん
昔から日本でも食べられてきたすっぽんは、良質のタンパク質、ビタミン、ミネラルを豊富に含む食材で、特に不飽和脂肪酸のリノール酸が豊富に含まれています。
多くの栄養素がバランスよく含まれ、特に血行を良くする効果があり、精力増強、滋養強壮、疲労回復だけではなく、美肌、老化防止にも有益で肝臓、腎臓、心臓などにも良いと言われています。
にんにく
家庭料理でも頻繁に使われるにんにく。
にんにくといえば「臭い」を連想しますが、この臭いはにんにくに含まれる「アリイン」という無色無臭の成分が空気に触れ「アリナーゼ」という酵素の働きで、硫黄性化合物の「アリシン」という物質に変化することにより発生します。
この「アリシン」は、強力な殺菌、抗菌作用をもち、ビタミンB1の吸収を促進させます。
また、加熱して生じる「アホエン」は、動脈硬化の予防に役立つと言われています。
にんにくにはこの他、血行を良くするスコルジニンや抗ガン作用があるゲルマニウム、精力増強の亜鉛など数多くの栄養素、ミネラルを含み、精力増強はもちろん、滋養強壮、疲労回復、体力向上など数々の効能があります。
朝鮮人参(高麗人参)
朝鮮半島が原産のウコギ科の多年草朝鮮人参は高麗人参とも言われ、古くから精力増強、滋養強壮の妙薬として珍重されてきました。
この朝鮮人参の有効成分はジンセノサイドと呼ばれるサポニン群で、脳と性器の血行を活性化する作用があります。
また、マグネシウムやカリウムなどのミネラルも豊富に含み、精力増強だけではなく滋養強壮、体力増強、疲労回復、血圧調整、消炎抗菌作用、健胃整腸作用などもあります。
マカ
近年精力増強、滋養強壮の効果が大きい食物として、各方面で注目されているマカは、南米ペルーが原産の海抜4000m以上の高地に自制するアブラナ科のカブに似た植物です。
標高の高いこの土地は植物の育成が大変難しく、そのため大地はミネラル分を豊富に含んだ土に覆われています。
その土からの栄養分と強い太陽光線を浴びて育ったマカには、ビタミンB1,B2,B6,B12,C,E,タンパク質、カルシウム、鉄、ヨード、グルコンド、燐、カロチン、タンニン、亜鉛など多くの栄養素、アミノ酸が含まれ、インカ帝国の時代から、栄養補強材として用いられてきました。
現代では、その豊富な栄養素から精力増強、滋養強壮の特効薬として人気が高まっています。
オットセイ
鰭脚類(ききゃくるい)アシカ科のオットセイは北太平洋に住むキタオットセイ属と、アフリカ南岸やオーストラリア南岸に住むミナミオットセイ属の哺乳類動物です。
1頭の雄に対し数頭のメスが集まりハーレムを形成する習性があるオットセイのオスの陰茎や睾丸は海狗腎(かいくじん)と呼ばれ古来から精力増強の漢方薬として用いられてきました。
この海狗腎には、男性ホルモンのアンドロステンが豊富に含まれ、精力増強、滋養強壮、造血作用があります。
海狗腎や毛皮の為に数多くのオットセイが捕獲され、現在その生息数は激減していると言われています。
マムシ
日本にも生息する毒蛇マムシは、皮と内臓を取り除き乾燥させたものを反鼻(はんぴ)、また胆のうを乾燥させたものを蛇胆(じゃたん)と呼び古くから精力増強、滋養強壮の特効薬として用いられてきました。
マムシの肉は豊富なアミノ酸やビタミンを含み、少量で強壮作用があります。
また、マムシの肝の中には約52%のタウロコール酸が含まれ、このタウロコール酸は脂肪を乳化することができる融解性の胆汁酸で、利胆剤や胆汁分泌促進剤として用いられています。
サソリ
節足動物門鋏角亜門クモ綱サソリ目に属するサソリは、古来から強精剤、滋養強壮剤として用いられてきました。
しかし、サソリは各種アミノ酸やミネラルを含みますが、特別秀でているわけではなく、精力剤としても効果は余り無いと言われています。
小さな体でも、大型の動物を倒すことができる毒をもつサソリに「強さ」や「強勢」をイメージして古来から強精剤として用いられてきたと思われます。
以上、精力増強に役立つ特におすすめな食材・生薬のまとめについてでした。