トリビュラスは男性ホルモン分泌どばどばハーブ?
トリビュラス(トリブラス・ハマビシ)は、精力をアップさせる重要な男性ホルモンの一つ。
トリビュラスには、黄体形成ホルモン(LH)と言われる、性腺刺激ホルモンのレベルを最適値に引き上げる作用があります。
このことから、運動機能を向上させるなどの効果があると言われており、スポーツをする方にも人気がありますが、男性機能の改善にも効果のあるハーブとなっています。
男性では精巣に働き、男性ホルモンのテストステロンとインヒビンの分泌が増えるとされていて、女性では卵巣に働き、エストロゲンとプロゲステロンを分泌させる事が分かっています。
男性には、テストステロンの分泌に影響を与える作用がありますので、男らしさを作るハーブとして、多くの精力剤系サプリメントなどに使われているのです。
参考文献PDF:Aphrodisiac properties of Tribulus Terrestris extract (Protodioscin) in normal and castrated rats
トリビュラスは日本にも自生しています
トリビュラスは、南アジアから東欧にかけて自生するハマビシ科の多年草で、主に砂浜に生える海浜植物です。
日本では「ハマビシ(浜菱)」と言われる植物で東北以南の温暖な海岸に自生しています。
7~10月頃には、黄緑色の小さな花を咲かせ、花のあとには直径1cmぐらいの硬く棘のある菱形の実を付ける。
しかし、近年の海浜の環境破壊により日本での育成数が激減し、絶滅危惧種IB類にも指定されています。
トリビュラスの催淫性効果とは?
トリビュラスは、欧米では古くから、重要な男性ホルモンの一つである「テストステロン」の分泌に影響があるハーブとして知られてきました。
また、インドの予防医学アーユルヴェーダでも、用いられてきました。
トリビュラスは狭心症、循環器系疾患、性機能障害、性欲減退や不妊症など、男性のみならず女性にとっても症状を改善させる効果もあります。
「テストステロンの分泌」への影響があるハーブということから、以下のような事が考えられます。
- ・加齢による精力減退を改善
- ・性欲減退の改善
- ・精子の運動量の改善
- ・スタミナ、筋力アップ
トリビュラスの果実を乾燥したものは「しつりし」という生薬で、利尿や消炎作用があると言われています。
トリビュラスの精力剤としての効果
このトリビュラス、はたして精力剤としての効果はあるのでしょうか?
トリビュラスは、男らしい体を作るホルモンのテストステロン分泌に関係するハーブで、テストステロンは男性の睾丸から分泌されます。
そのことから、トリビュラスを摂ることにより、精力がみなぎる男らしい男になれるといった考えで、精力剤系サプリメントに取り入られているのでしょう。
事実、筋力アップを狙って、スポーツ選手がこのトリビュラスを摂ることもあるそうです。
また、テストステロンは、男らしく健康で体格が良く生殖能力が高い、今風に言うなら「肉食系」男子に多いホルモンといえるでしょう。
トリビュラスでテストステロンを増加させ男性機能アップ?
トリビュラスは、東アジアから東欧にかけて自生する植物で、日本ではハマビシという名前で知られていると冒頭で伝えました。
このハーブは古くから、精力剤、催淫剤としてヨーロッパで愛用されていますが、近年の研究で男性ホルモン・テストステロンを増強する作用があり、その作用によって男性機能の改善も期待されるそうです。
トリビュラスは、男性機能の改善、精力アップだけではなく、なんとバルクアップ(筋力アップ)にも効くらしいんです。
筋トレされている方には、知っていますよ!と言われそうですが、知らない人のためにちょっと説明していきたいと思います。
筋肉トレーニングにおいて、筋力アップには、男性ホルモンのテストステロンが欠かせません。
テストステロンは、トレーニングを開始してから15分後くらいから脳下垂体から分泌されます。
そして、遺伝子に働きかけてタンパク質を合成し、トレーニング終了後から約2時間を目処に、筋肉の再合成が行われて、筋肉が強化されるという仕組みです。
筋肉増強剤としてつかわれているDHEAやアンドロステンジオンは、テストステロンの前駆物質になり、特定の酵素によって、テストステロンに変換されます。
では、トリビュラスが精力アップ、筋力アップにどうつながっているのでしょうか?
トリビュラスとテストステロンの関係
トリビュラスはテストステロンを増やすメカニズムですが、テストステロンの生成に直接作用するのではなく、黄体形成ホルモンを増やすことで、テストステロンを増やします。
黄体形成ホルモンとは、男性の睾丸に働いて男性ホルモンの分泌を促してくれるホルモンで、性腺刺激ホルモンといわれています。
性腺刺激ホルモンには,卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンがあり、性腺刺激ホルモンは男性では精巣を、女性では卵巣を刺激して性腺ホルモンを分泌します。
男性の場合、卵胞刺激ホルモンは精巣においては精子の形成、黄体形成ホルモンは精巣のライディッヒ細胞に反応してテストステロンの産生を促進してくれます。
まとめますと、脳下垂体から発生する性腺刺激ホルモンが、精巣、卵巣および生殖器官を刺激し精子と卵子、そして男性ホルモン・テストステロンの生成を促進してくれます。
トリビュラスは、この黄体形成ホルモンの分泌を活性化してくれるので、結果として男性ホルモン・テストステロンの分泌が増加するということなんです。
テストステロンが増えると男性機能の改善になるのか?
テストステロンが増加すると、ED・勃起不全の改善にどう役立つのか?
テストステロンの主な働きは、筋肉や骨格を作り、男らしいがっちりとした体つきにしたり、ひげや体毛を濃くするものです。
しかし、もうひとつ、テストステロンの重要な働きがあります。
それは、神経系統に作用し、アグレッシブで攻撃的な、感覚を作り、いわゆる男らしい思考を形成するのです。
同時に、性欲を向上させるので、テストステロンは「性欲のスイッチ」とも言われるのです。
まとめますと、トリビュラスを摂取することにより、黄体形成ホルモンの分泌が活性化され、そのことにより、テストステロンが増加します。
テストステロンが増加することにより、性欲が上がり、男性機能の改善になるということなのです。