マカは薬用ハーブとして精力剤に多く使われるほどの効果?
マカは、南米ペルーが原産のアブラナ科の多年草。
その根は栄養素が豊富で、日本を始めとした各国で、健康食品として、また薬用ハーブとして使われています。
学名を「Lepidium Meyenii Walp」といい、「Macamaca」「Maino」「Ayak Chichira」「Ayak Willku」とも呼ばれますが、世界的にマカ(Maca)で通じます。
ペルーでは広くマカと呼ばれている植物はSoukup(1970)によれば記録されている物で100種類あり、うち11種類がペルーに自生する。
引用元:ウィキペディアの執筆者,2019,「マカ」『ウィキペディア日本語版』,(2019年3月7日取得,https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AB).
日本にはアルベルト・フジモリ氏が紹介しました
マカは、約2000年前には既にアンデス高地で栽培されていました。
日本では、1990年に大阪で開催された国際博覧会で、ペルー政府が紹介したのが初めてとされています。
その後、1997年11月当時はペルーの日系法人であったコペルニックス・ジャパン(現在は日本法人でラティーナ)が健康食品としてマカを紹介した。
その翌年には、当時のペルー大統領であった「アルベルト・フジモリ氏」が来日し、マカを含むペルーの特産品の紹介に努めた。
テレビや雑誌などにも多く取り上げられ、現在では多くのマカを使った加工食品が販売されています。
ただし、マカそのものを国外に持ち出すことはペルーの法律で禁止されているので、健康食品や生薬などに加工することにより日本や各国に輸出されています。
栄養豊富なマカ
マカは、標高4,000m~5,000mの高地という過酷な自然環境でも育ちます。
土壌の栄養素をまんべんなく吸い取って育つため、一度マカを栽培した土地には、数年間食物が作れないとも言われています。
地元では、マカのことを「アンデスの人参」と呼ぶくらい、栄養豊富なハーブとして知られています。
このように、土地の栄養をたっぷり取り込んだマカの根には、必須栄養素の必須アミノ酸、鉄分、カルシウム、リノール酸、オレイン酸といった脂肪酸、ビタミンB群、ミネラルなど、多くの栄養素がバランスよく含まれています。
なお、栄養価が豊富なマカは厳しい自然環境の中で育ったもので、最近は通常の土壌で育てられたマカも流通しているそうです。
もちろん、通常の土壌で育ったマカには栄養素は少ないと思われます。
マカの効能
栄養素たっぷりのマカですが、次のような効能があると言われています。
- 1.活力増強・ストレス、疲労の軽減、集中力・記憶力の向上
- 2.免疫作用、抗酸化作用、抗ガン作用の増強
- 3.更年期障害の改善、月経不順の正常化、精子・卵子の増殖など生殖能力の促進
マカはアダプトゲンといわれる、精神的、肉体的ストレスへの抵抗力を高める働きがある天然ハーブのひとつです。
そして、更年期障害やストレスからくる、若年性更年期障害に対して行われるホルモン補充治療の一つとして、マカの効果が期待できると学会での発表があったそうです。
このように、滋養強壮、エネルギー補充、免疫力向上の力の他、生殖能力の向上もあり、このことからマカが精力剤としての効果が期待できると言われています。
インカ帝国では戦士へのご褒美でした
マカの根はカブのような形をしており、栄養が大変豊富で、古代インカ帝国では王族や貴族など一部階級の人しか食べられず、功績をあげた戦士にご褒美として与えられていたといいます。
根は辛さと甘さを持った独特の風味がして、焼く、蒸す、煮こむなどして調理されました。
収穫後一ヶ月ほど自然乾燥させた物を牛乳で煮こんでポリッジ(オートミール=洋風のおかゆ)にして食べたり、発酵飲料マカチーチャの原料になったりしたそうです。
古代インカ帝国の時代から、滋養強壮、エネルギー補充のハーブとして活躍していたんですね。