精力剤の疑問について考えてみましょう!
精力剤は、性力剤、強壮剤とも呼ばれ、一般的には男性の生殖能力を上げる物と認識されています。
参考PDF:生薬の薬物学的研究(第9報) : "強壮生薬"の薬物学的研究
精力剤には、疲労回復や滋養強壮、エネルギー補充などの効果が期待できます。
単に生殖能力を上げるというものから、現代社会のストレスなどに立ち向かうための、栄養補給剤やホルモンバランスを自然に調整する物もあります。
特に漢方薬やジャムウのように、自然のハーブや生薬を原料とした精力剤は、長い歴史の中で研究され、体にもやさしく、副作用も少ないサプリメントとして人気があります。
また、不妊治療の一環として、男性の精子を増やしたり、質を向上させるために使う精力剤もあります。
医療行為の一つとして使われるようになり、以前のちょっと怪しげな薬というイメージから脱却しつつあります。
精力剤に配合される成分で、有名なものを各ページで解説しています。
参考にしてみてください。
そもそも精力剤って何?について
- マカは薬用ハーブとして精力剤に多く使われるほどの効果?
- マカは南米ペルーが原産の植物で、その根には豊富な栄養素が蓄えられています。
- トリビュラスの効果は男性ホルモン分泌を高める!?
- トリビュラス(トリブラス・ハマビシ)は、男らしさを作るハーブとして使われています。
- ワサビの木モリンガで生活習慣病予防!!
- モリンガは、その栄養価の高さと苛酷な環境下で育つ生命力の強さから「奇跡の木」「生命の木」とも呼ばれています。
- 精力剤としての薬草で有名な冬虫夏草
- 冬虫夏草(シネンシス・トウチュウカソウ)は、冬は虫の姿をしていて、夏になると草になると言われている不思議な薬草です。近年精力剤としてのパワーも注目されています。
ここで少し精力剤について説明
精力増強のため、古来から多くの精力剤が使われてきました。
では、精力剤とは、どのようなものなのでしょうか?
また、なぜ精力剤が精力増強に役立つのでしょうか?
ここでは、「精力剤とは」「精力剤のメカニズム」「精力剤の成分」について考えてみました。
精力剤とは
精力剤とは、性機能増強のための医療薬剤、あるいは一般食品の事を言います。
加齢、病気、ストレスなどにより衰えたり、満足に機能しなくなった生殖機能を補い、増強するための薬あるいは食品ということです。
精力剤には、医者の処方箋に従い使用する医薬品と、漢方薬やジャムウのようなサプリメントや健康食品があります。
精力剤のメカニズム
精力剤の有効成分が人体に及ぼすメカニズムは、概ね以下の3点になります。
- 体内の血流を活性化し、特に陰部の血流を促進させることにより性機能の向上と陰茎の勃起を促します。
- ホルモン精製機能を活性化し、特に性ホルモンの分泌を促進させます。
- 滋養強壮、疲労回復を促し、体全体に活力をみなぎらせます。
これらメカニズムにより、精力向上、精力増強の効果が生まれると言われています。
精力剤の成分
精力剤には医薬品とその他健康食品があります。
医薬品は、科学的に分析、抽出された有効成分をそのまま使用します。
一方漢方薬やジャムウなどの健康食品、サプリメントは精力増強に有効と言われる自然の動物、植物などを成分としています。
- ◆医薬品の成分
- 医薬品成分にはテストステロン、メチルテストステロン、ストリキニーネ、ヨヒンビン、ニゾノールなど性ホルモン生成成分があり、専門医師の指導のもと、使用していきます。
- ◆その他健康食品の成分
- 漢方薬やジャムウなどの健康食品、サプリメントは自然の動物、植物などの中から、精力増強に有効と言われる物が成分となっています。
これら中には、まだ科学的に精力増強に有効であることが確かめられていないものもありますが、長年の経験などから、精力剤成分として利用されています。
以下にその成分の中から代表的なものを列挙します。
- スッポン:多くの栄養素がバランスよく含まれるスッポンは血行改善に良いと言われています。
- 朝鮮人参:ジンセノサイドと呼ばれる有効成分が脳と陰部の血行を改善すると言われています。
- にんにく:主要成分アリシンは強力な殺菌作用と抗菌作用がありビタミンB1の吸収を促進させます。
- マカ:南米ペルーが原産のカブに似た植物。
- 海狗鞭(かいくびん):オットセイの陰茎と睾丸。
- 反鼻(はんぴ)・蛇胆(じゃたん):内蔵を取り除いたマムシを乾燥させた物。
- 亜鉛:性ホルモンの生成に深く関係するミネラルです。
- 鹿茸(ろくじょう):鹿の角です。
- 牛黄(ごおう):牛の胆嚢もしくは胆嚢の中に生じた結石
- ローヤルゼリー:若い働き蜂の分泌物で女王バチの食料になると言われています。
- 海馬(かいば):タツノオトシゴのことです。
- 黄牛鞭(こうぎうびん):黄牛の睾丸を乾燥させた物。
- 鹿鞭(ろくびん):鹿の陰茎と睾丸を乾燥させた物。
- 黄精(おうせい):ナルコユリの根。
- 山薬(さんやく):ナガイモの根茎。
- 杜仲(とちゅう):トチュウという植物の樹皮。
- 枸杞(くこ):クコの果実。
- 冬虫夏草(とうちゅうかそう):ガの幼虫から生じたキノコ。
- ムイラブアマ:ボロボロノキ科の樹木の根
- 淫羊霍(いんようかく):ホザクノイカリンソウの草、葉。
- 五加皮(ごかひ):ウコギ科の植物の根皮。
- 黄耆(おうぎ):キバナオウキおよびナイモウオウギの根
- 遠志(おんじ):イトヒメハギの根
- 何首鳥(かしゅう):ツルドクダミの根
- ガラナ:ムクロジ科の植物の種子
- 竜眼肉(りゅうがんにく):ムクロジ科リュウガンの仮種皮
- 霊芝(れいし):メンネンタケ科のキノコ
- ウコン:ショウガ科ウコン属の多年草
- Piper Nrgri Fructus:黒胡椒の実
- Gingseng Painrculutum:朝鮮人参の一種
- Massoiae Cortex:ニューギニア原産の香木マリイアの樹皮
- Aeglis Folium:ベルの木の葉
- Mirrstica Fragans:ナツメグの木