今日は、性病についての話をしたいと思います。

性病と聞くと、梅毒、淋病、AIDSというのを思い起こすでしょう。

では、みなさんは性病に関して、どのように理解されているのでしょうか?

性病はセックスで移る。

AIDSにかかったらもう、治らない。

コンドームさえすれば性病にはかからない。

このような知識だけかもしれません。

そこで、今回は性病とは何か?どんな種類のものがあるかを説明していこうと思います。

まず、性病とは何かという事について、お話します。

性病とは、正式には「性行為感染症」といい、性行為によって感染する感染症の事を言います。

ここでいう性行為とは、セックスだけに限らず、ディープキス、オーラルセックス、ペッティング、アナルセックスなど、すべての性行為を含みます。

また、よく使われる「性病」という言葉ですが、本来性病とは1945年に制定された「性病予防法」に規定されている「梅毒」「淋病」「軟性下疳」「鼠径リンパ肉芽腫」の4つの疾患の事を言います。

しかし、現在において上記4つの疾患は予防法、治療法が確立しており、AIDSやB型肝炎など他の性行為感染症に比べあまり重要な疾患ではなくなりました。

そのため、現代の医療機関では「性病」という言葉は使われず「性行為感染症」や「性感染症」また、英語の「Sexually Transmitted Disease」の頭文字をとって「STD」と呼ばれています。

このブログでは、性行為感染症の事をSTDと表現していきたいと思います。

さて、STDですが、感染する病原体によって区別されているそうです。特に、有名なのはウイルスによって感染するウイルス性STDと最近によって感染する細菌性STDです。

細菌性STDの代表的な疾患をご紹介します。

・梅毒
梅毒トレポネーマという細菌に感染することにより発病するSTDで、主に性行為やオーラルセックスによって粘膜の微細な傷口より細菌が侵入し感染します。感染後すぐに発病することはなく、また発病後も病気の進行が1期から4期に区分されます。
病状としてはリンパ節の腫れやバラ疹と呼ばれる赤い発疹が出て、皮膚や骨、筋肉に腫瘍ができ、最終的に腫瘍が神経や脊髄に移転することにより死亡するという病気です。ただし、予防、治療法が確立した現代では、腫瘍ができたり、腫瘍が移転する前に完治してしまいますので、それほど恐ろしい病気とは言えなくなってきました。

・淋病
淋菌という細菌に感染することにより発病するSTDで、性行為やオーラルセックスで感染しますが、淋菌自体は非常に弱い菌なので粘膜から離れると数時間で死滅してしまいます。
感染後数時間から数日で発病し、男性の場合は排尿時や勃起時に激しい痛みを伴う淋菌性尿道炎を発症します。また、女性は子宮頸管炎を発症することがありますが、数週間から数か月間は全く自覚症状がないことが多く、気が付かないと病気が進行し手遅れになる事が多いので、定期的な健診などによる早期発見が必要と言われています。

次に代表的なウイルス性STDをご紹介します。

・B型肝炎
B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することにより発病するSTDで、性行為の他にも輸血、臓器移植、覚せい剤の注射器の使い回し、そして母子感染も報告されています。感染しても多くの場合は無症状で経過するが20~30%の割合で急性肝炎をひきおこし、1~2%の割合で劇症肝炎となる事があるそうです。

・後天性免疫不全症候群(AIDS)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV・エイズウイルスとも言われる)により、人間の免疫細胞が破壊され、免疫不全を起こすSTDです。
感染源として、性行為の他にも輸血、臓器移植、覚せい剤の注射器の使い回し、そして母子感染があげられます。
感染後5~10年の潜伏期を経て、発病し免疫力低下の症状を発します。
最初は、体のだるさ、咳、発熱、下痢、めまいなど風邪に似た症状が起こり、顔面から全身にかけて脂漏性皮膚炎などを発症する事もあります。その後、免疫細胞の低下に伴い、通常の健康体では感染症が起きないような病原体による感染症が発生し、ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)、カポジ肉腫、悪性リンパ腫などの悪性腫瘍などを発病していきます。
HIVウイルウは非常に弱いウイルスなので、日常生活において保菌者と接触しただけでは感染はしません。
性行為による感染では、精液や膣分泌液に含まれるHIVウイルスによる感染なので、コンドームの使用がウイルス感染予防に大変有効な手段と言われています。ただし、オーラルセックスでも、口内の傷口から感染する可能性が高いので、十分注意が必要だそうです。

その他のSTDについてはこちらのサイトでも紹介しています>>エムズジャムウマーケット・性病・性感染症について(1)